収集実績

以下の個別研究にご参加いただいた患者さんを対象に、
バイオバンクの包括的同意を得て試料等をご提供いただいています。
なお、個別研究では、診療科特有の研究目的のもと、
詳細な臨床情報や特殊な疾患試料を収集しており、
その一部に関してバイオバンクでの利活用を行っています。

2022年度

2023.3月末時点

研究課題名(簡略版も含む) 研究概要
身体疾患におけるメンタルヘルスに関連する疾患横断的マーカーの探索的研究
-6NCメンタルヘルスレジストリの利活用研究
6つのナショナルセンター・バイオバンクに収集された血漿(血清)を解析することで、心身相関のメカニズムの解明および疾患横断的なメンタルヘルス関連マーカーの開発を目指します。
https://www.japanhealth.jp/project/research/2020/13_nakagome.html

2021年度

研究課題名(簡略版も含む) 研究概要
輸入感染症レジストリ J-RIDA
(Japan Registry for Infectious Diseases from Abroad)
本邦における輸入感染症の疾患レジストリを構築することによって、本邦における疫学の把握、病態の解明、診断技術や治療薬の開発に繋げることが期待されます。
https://jrida-jprecor.ncgm.go.jp/j-rida/about/index.html
https://jrida-biobank-search.jp/ (バイオバンク連携検索)

2020年度

研究課題名(簡略版も含む) 研究概要
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の前向き観察研究 「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の前向き観察研究」で研究に用いた後の余った生体試料および医療情報を、NCGMバイオバンクにて保管し、NCGM内外の研究者・企業(海外を含む)が行う、新型コロナウイルス感染症に関連する医学研究(「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の前向き観察研究」の同意にてゲノム解析研究への利用にも同意をいただけた方は、ゲノム解析研究も含む)に提供します。
http://ccs.ncgm.go.jp/120/060/pdf/pdf_info/3472_info.pdf

2019年度

研究課題名(簡略版も含む) 研究概要
骨髄炎感受性の新規遺伝的リスク要因としてのHLA/KIR多様性の解析 ゲノム科学技術・情報を駆使して、疾病応答の多様性の要因と考えられるヒト白血球型抗原(HLA)及びそれと結合するキラー細胞免疫グロブリン様受容体(KIR)の遺伝子について、顎骨骨髄炎患者の遺伝的個体差を把握する。
Journal of Dental Research  January 24, 2020 https://doi.org/10.1177/0022034520901519
A Targeted Genetic Association Study of the Rare Type of Osteomyelitis
//ヒトHLA, KIR領域のターゲットリシークエンシングデータ(fastqファイル)および疾患群と健常群のDNAをバイオバンクへ委譲//
肝胆膵がんのセット検体の収集とその予後予測に関する解析 肝胆膵がんの前後血清を用いたマルチプレックスアレイを実施し、がんの早期発見に関連する遺伝子もしくは血液マーカーを同定し、その検査の有用性を評価する
泌尿器悪性腫瘍の血清、血漿診断:バイオマーカーの探索と質の高いデータベース構築 末梢血DNA、microRNA、その他のバイオマーカーを用いて泌尿器悪性腫瘍(腎癌、腎盂・尿管癌、膀胱癌、前立腺癌、精巣癌など)の早期診断、再発の早期発見を目指す研究である。
脳卒中急性期患者における脳卒中データバンクとNCGMバイオバンクの同時収集 脳卒中患者のバイオバンク登録を行い年間300例を超えるデータ登録を行っております。同時に脳卒中データバンクのデータ収集も行っているため、脳卒中患者の包括的なデータを蓄積しています。
1型糖尿病の3病型の病態および治療法の検討のための包括的データベースの構築 対象疾患は1型糖尿病、試料はDNA及び血清、目標症例数は約200症例、解析の内容はHLAおよび膵島関連自己抗体。臨床情報と連結してデータベースを作成し、研究費内で解析を行う。
自己免疫疾患の病態形成に関わる新規蛋白群の解析 ~治療前後の変動含めて~ 膠原病患者血清と末梢血細胞を経時的にサンプリングして解析し、臨床情報と照会することによって、膠原病の発症と増悪要因を明らかにする。
関節リウマチ治療薬有効性予測の遺伝子解析研究 関節リウマチ患者の遺伝子を解析し、疾患活動性、治療薬の有効性と副作用発現などの臨床情報と比較を行う。
日本人肺非結核性抗酸菌(NTM)症の発症・進展に関わる遺伝因子の網羅的遺伝子解析 肺非結核性抗酸菌(NTM)症および気管支拡張症の患者さんの遺伝子多型を網羅的に解析し、疾患の発症・進展に関わる因子を探索します
乳がん初発・再発患者検体のバンキングおよび治療効果・有害事象予測因子探索研究 乳がん治療過程で獲得する遺伝子変異他バイオマーカーの変化を時系列に沿った検体を収集することにより、新たな治療標的や治療効果予測技術を探索する
早期診断バイオマーカーおよび新たな分子創薬標的探索に利用可能なシスチノーシス患者由来臨床検体の収集 希少疾患であるシスチノーシスの臨床検体を収集し、早期診断に利用可能なバイオマーカーの探索、および新たな分子創薬標的を探索する。 http://www.ri.ncgm.go.jp/cystinosis/index.html 「シスチノーシスのひろば」

2018年度

研究課題名(簡略版も含む) 研究概要
麻疹・風疹・おたふくかぜ・水痘の抗体測定によるワクチン接種についての検討 ワクチン接種歴を持参できなかった当院トラベルクリニック来院者に無償で抗体検査を行い、接種につながるかどうかについての検証を行う。
渡航前相談における成人の麻疹・風疹・ムンプス・水痘抗体検査がキャッチアップ接種に与える影響 感染症学雑誌 2021年 95巻5号 353~359
 https://doi.org/10.11150/kansenshogakuzasshi.95.353
形成外科バイオバンク登録 形成外科領域の各種疾患を有する患者の血液・組織試料を採取する。
慢性肺疾患由来の肺高血圧症に対する早期酸素投与の検討 COPDや間質性肺炎に代表される慢性肺疾患により、在宅酸素療法の導入を要するほどに二次性に肺血行動態が悪化した症例に対し、右心カテーテル検査を用いて肺動脈圧を始めとする血行動態を計測し、肺動脈血を採取する。
脊髄性筋萎縮症患者の血液、髄液を用いたバイオマーカー開発 脊髄性筋萎縮症患者のヌシネルセンナトリウム投与前後の血液、髄液において、SMNタンパク質の発現量を解析する。アカデミアとの共同研究。 Otsuki N, Arakawa R, Kaneko K, Aoki R, Arakawa M, Saito K. A new biomarker candidate for spinal muscular atrophy: Identification of a peripheral blood cell population capable of monitoring the level of survival motor neuron protein. PLoS One. 13;13(8):e0201764. 2018
妊産婦の栄養と周産期予後に関する研究 妊娠中の栄養と周産期予後に関するコホート研究として、血清・血漿中の特定栄養素を測定する。
化学療法を施行する消化器がん患者に対する「がんゲノム医療」を目指したデータベースの構築 化学療法施行の消化器がん患者 DNAを含めた血液・腫瘍組織
日本人肺非結核性抗酸菌(NTM)症の発症・進展に関わる遺伝因子の網羅的遺伝子解析(Genome-wide association study:GWAS)(多施設共同研究) 肺非結核性抗酸菌(NTM)症および気管支拡張症の患者さんの遺伝子多型を網羅的に解析し、疾患の発症・進展に関わる因子を探索します。
早期診断バイオマーカーおよび新たな分子創薬標的探索に利用可能なシスチノーシス患者由来臨床検体の収集 希少疾患であるシスチノーシスの臨床検体を収集し、早期診断に利用可能なバイオマーカーの探索、および新たな分子創薬標的を探索する。
脳卒中急性期患者における脳卒中データバンクとNCGMバイオバンクの同時収集 (継続) 脳卒中患者のバイオバンク登録を行い年間300例を超えるデータ登録を行っております。同時に脳卒中データバンクのデータ収集も行っているため、脳卒中患者の包括的なデータを蓄積しています。
コホートデータを用いた大腸憩室関連遺伝子の探索(継続) 大腸憩室症の血液サンプルを解析し、大腸憩室疾患の関連遺伝子を探索する
関節リウマチ治療薬有効性予測の遺伝子解析研究(継続) 関節リウマチ患者の遺伝子を解析し、疾患活動性、治療薬の有効性と副作用発現などの臨床情報と比較を行う。
薬剤性心筋症におけるバイオバンク検体を用いた遺伝子解析研究(継続) 抗癌剤などによる薬剤性心筋症の発症様式、経過、予後などを規定する遺伝子変異について研究を行なっている。
心血管病の統合的な臨床開発研究基盤の構築とその活用(継続) 心臓カテーテル検査時に血液検体を収集し臨床データベースを構築する。遺伝性疾患が疑われる例には遺伝子診断を行うことで最適な医療を提供する。NCGMのメディカルゲノムセンターと連携し、遺伝子解析による臨床への応用について研究する。
食道癌術前生検からみたPeriplakin(PPL)発現と治療効果との関連(継続) 食道癌症例より術前診断時の生検検体からPPLの免疫組織染色により術前治療前に治療効果の判定や再発リスクに関して抽出可能か否かを後ろ向きに検証する。同時にメタボローム解析を行うためにバイオバンクでの検体を使用する。
泌尿器悪性腫瘍再発の血清、血漿診断:バイオマーカーの探索と質の高いデータベース構築(継続) 泌尿器悪性腫瘍再発の血清、血漿診断のために、手術前後、化学療法前後の患者の血清、血漿を採取した。東京大学等との共同研究。
デング熱のLAMP法による診断精度の検討(継続) デング熱患者を対象にmultiplex LAMP法による検査を行い、従来法(国立感染症研究所におけるPCR法および抗体検査)と比較することで本機器の性能評価を行う。

2017年度

研究課題名(簡略版も含む) 研究概要
脳卒中急性期患者における脳卒中データバンクとNCGMバイオバンクの同時収集 脳卒中患者の臨床データとバイオバンクのデータを同時収集する。
Specific Factors to Predict Large-Vessel Occlusion in Acute Stroke Patients
Journal of Stroke and Cerebrovascular Diseases. Volume 27, Issue 4, April 2018, Pages 886-891
https://doi.org/10.1016/j.jstrokecerebrovasdis.2017.10.21
早期消化管癌バイオマーカー探索 消化管癌領域においての、内視鏡および病理組織学的情報と詳細な問診・遺伝子情報を含めた血液情報を併せて利用できる体制の構築。
鼻・副鼻腔疾患の成因に関する研究 鼻・副鼻腔炎手術患者の鼻腔内細菌DNA・全血DNA・副鼻腔粘膜を採取して研究に用いる。解析についてはNCGM以外の施設と共同で行う。
卵巣子宮内膜症癌化過程にける血清腫瘍マーカーの有用性に関する検討 約40名の卵巣子宮内膜症の方を対象に、血清および尿中の腫瘍マーカーを測定し、癌化を早期発見するため指標となり得る物質を検討する。
薬剤性心筋症におけるバイオバンク検体を用いた遺伝子解析研究 遺伝子解析により、特定の悪性疾患の化学療法における心毒性早期検出のためのバイオマーカーの発見、長期的には予後の違いなどを検討する研究。
食道癌術前生検からみたPeriplakin(PPL)発現と治療効果との関連 術前診断時の生検検体からパラフィン切片を用いたPPLの免疫組織染色により術前治療前に治療効果の判定や再発のリスクに関して検証する。
心血管病の統合的な臨床開発研究基盤の構築とその活用 心臓カテーテル検査時に血液検体を収集し臨床データベースを構築する。遺伝性疾患が疑われる例には遺伝子診断を行うことで最適な医療を提供する。NCGMのメディカルゲノムセンターと連携し、遺伝子解析による臨床への応用について研究する。
コホートデータを用いた大腸憩室関連遺伝子の探索 大腸内視鏡を受診した患者のうち、大腸憩室を有する患者と有さない患者の症例対照研究を行う。大腸憩室症のリスクをゲノム情報からアプローチする。
関節リウマチの病態形成に関わる新規血清マーカーの研究 関節リウマチのモデルマウスの研究を通じて、炎症の新規蛋白質を我々はみつけた。ヒトにおいてもこのような蛋白質が関わっているのか、血清を用いて調べる。検討する症例数は50を予定している。外部との共同研究ではない。
泌尿器悪性腫瘍再発の血清、血漿診断:バイオマーカーの探索と質の高いデータベース構築(継続) 泌尿器悪性腫瘍再発の血清、血漿診断のために、手術前後、化学療法前後の患者の血清、血漿を採取した。東京大学等との共同研究。
帯状疱疹の免疫学的背景の研究(継続) 新規発症の帯状疱疹患者を対象として、皮膚症状の重症度、疼痛の程度、合併症の有無、帯状疱疹後神経痛の有無を評価し、重症度ごとにどのような免疫環境の違いがあるか、採血し検討する。計40例の症例数を予定。

2016年度

研究課題名(簡略版も含む) 研究概要
泌尿器悪性腫瘍再発の血清、血漿診断:バイオマーカーの探索と質の高いデータベース構築 泌尿器悪性腫瘍再発の血清、血漿診断のために、手術前後、化学療法前後の患者の血清、血漿を採取した。東京大学等との共同研究。
帯状疱疹の免疫学的背景の研究 新規発症の帯状疱疹患者を対象として、皮膚症状の重症度、疼痛の程度、合併症の有無、帯状疱疹後神経痛の有無を評価し、重症度ごとにどのような免疫環境の違いがあるか、採血し検討する。計40例の症例数を予定。
児童思春期発症の精神疾患群を対象とした発症脆弱性に関する探索研究 児童・思春期発祥の精神疾患を対象とした血清・DNA等の試料を用いた多施設共同研究の準備に関する研究。
遺伝子多型(SNP)解析を取り入れた内視鏡コホート研究 (マイクロバイオーム解析を取り入れたゲノムコホート研究)(継続) 内視鏡受診者を対象に、さまざまな消化器疾患の新規発症リスクをゲノム情報から明らかにする。
海外渡航者の検体収集(継続) 海外渡航者歴のある発熱症例(血液)を収集する 〔感染症誌 95: 353~359, 2021 渡航前相談における成人の麻疹・風疹・ムンプス・水痘抗体検査がキャッチアップ接種に与える影響〕
大腸癌肝転移における抗癌剤感受性因子検索と組織バイオバンク構築(継続) 大腸癌切除組織検体を使用した抗癌剤感受性因子を検索し、原発部位と転移部位における相違を見いだす。進行再発大腸癌治療における個別化医療の応用が期待される。

2015年度

研究課題名(簡略版も含む) 研究概要
遺伝子多型(SNP)解析を取り入れた内視鏡コホート研究 (マイクロバイオーム解析を取り入れたゲノムコホート研究) 内視鏡受診者を対象に、さまざまな消化器疾患の新規発症リスクをゲノム情報から明らかにする。
海外渡航者の検体収集 海外渡航者歴のある発熱症例(血液)を収集する 〔感染症誌 95: 353~359, 2021 渡航前相談における成人の麻疹・風疹・ムンプス・水痘抗体検査がキャッチアップ接種に与える影響〕
大腸癌肝転移における抗癌剤感受性因子検索と組織バイオバンク構築 大腸癌切除組織検体を使用した抗癌剤感受性因子を検索し、原発部位と転移部位における相違を見いだす。進行再発大腸癌治療における個別化医療の応用が期待される。

NCGMバイオバンクの
研究活動・成果

研究者による様々な研究が行われています。

  • 基礎研究者
    基礎研究者
  • 臨床研究者
    臨床研究者
  • 他機関研究者(企業含む)
    他機関研究者
    (企業含む)